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「タイガーと呼ばれた子」(これ読んだ)
 ある本を呼んでいたら、そこに「妻を帽子と間違えた男」(オリヴァー・サックス著 ハヤカワNF文庫)の引用があり、それを買いに自店の文庫売場をうろうろしていたら、トリイ・ヘイデンの一連の著作を見つけた。

彼女のことは、去年秋の吉福伸逸さんのワークショップでお会いした人から聞いた。最初、「トリイ・ヘイデン」と言われ、何のことかわからなかったが、「『シーラという子』を書いた人」というヒントをもらった。タイトルだけは何故か知っていたので、ああ、と思ったが、読んではいなかった。

正直、読むのが怖かった。ここ10年ぐらい、好きだった小説も読めなかった私は、心を激しく揺さぶられそうだと感じたものは、極力避けていた。だから彼女の著作も、頭の片隅にはひっかかっていたけど、手に取る勇気がまだなかった。

その日、目的の本を手に入れはしたが、一緒に「シーラいう子」と「タイガーと呼ばれた子」(両方ともハヤカワNF文庫)を買い、その時読みかけだった本を放り投げて、すぐさま読み始めた。確かに今の私にとっては重い本だったが、それでも私を読み進めさせるような何かがあった。トリイ本人と、シーラと、2人の物語に惹きつけられた。いまここで、それらについて書く余裕はないが(明日仕事だし)、「タイガーと呼ばれた子」の中で、特に印象に残ったことだけ書いてみようと思う。

   「あのね、あたしがいちばん考えていたのは、トリイがそれを手放してやるっていったことについてなんだ。受け入れて、許して、それからそれを手放してやる。あたし、受け入れるのはできると思う。許すこともできると思う。でも、手放してやるってなんだろうってずっと、ずっと考えていたんだ。”手放してやる”ってどういうことなんだろうってずっと考えてたんだけど、それって自分の人生を前向きに生きるってことじゃないのかなってことしか思いつかないんだけど。過去のことより未来のことを考えはじめるってこと」 (「タイガーと呼ばれた子」)

「シーラという子」に出てくるシーラはまだ6歳。「タイガーと呼ばれた子」に出てくるシーラはその後のシーラで、すでにティーンエイジャーになっている。シーラとトリイの対話は両方の本に多数出てくるが、シーラの言葉にはいつも考えさせられてしまい、小さいながら、物事の本質をよく見抜いているという印象を受ける。私の荒い目をしたザルに、いつもひっかかってくる。これもそのひとつ。これがティーンエイジャーのいう言葉なのか…?

「手放す」ということは、過去に読んだ複数の本のなかに何度も出てきたし、実際に「手放してみよう」と思ったことも一度や二度ではない。でも、何故かできなかった。「手放す」ということの意味を、私が理解していなかったからだと思う。でも、このシーラの言葉を読んで、一番すんなりと理解できた気がした。ああ、そういうことなのか、と。

昔のように、フィクションに心を惹かれることはないが、心理臨床系の本を読んでいると、無性に惹かれることがある。中に出てくるクライアントの「いのちの強さ」みたいなものに、とても勇気づけられるのかもしれない。

この作品からも、勇気と希望をおすそ分けしてもらったような気がする。


「シーラという子」 トリイ・ヘイデン著 早川書房
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/201.html

「タイガーと呼ばれた子」(同上)
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/202.html
| 新刊じゃないけど本のこと | 05:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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